2014年7月20日日曜日

キュレーター(美術館学芸員)の報酬っていくらなんですか?

キュレーションサービス(まとめサイトなど。LINE株式会社のサービスの一つ、NAVERまとめ など)のクリエイターではなくて、学芸員の話。
 

美術館や博物館に学芸員として勤務できる方よりも、その仕事がしたいから、とインディペンデントで活躍する方のが多い気が。学芸員募集は、そもそもの募集枠が少ないっていうのもありますが。

※「インディペンデントキュレーター」組織に所属しないで、アートスペースを運営したり、展覧会企画の販売。ギャラリスト(アートディーラー)、ディレクターも兼ねている。


野口:世間的にみて、キュレーターの報酬というのはどれくらいなのでしょうか。
窪田:決して高くはないです。文化庁の野口さんがいる前で言うのはなんですが、特に行政の我々に対する対応というのは良いものではないです。キュレーターが一つの仕事にかける仕事量や労力をあまりわかっていないんじゃないのかなと思いますね
野口 玲一 文化庁 文化部 芸術文化課 芸術文化調査官・現在は三菱一号館美術館 学芸員
窪田 研二  http://www.officekubota.com/ 


報酬としては、けして高くないってことだけ強調しておきましょうか。




ヴェネチア(ビエンナーレ)やドクメンタ(カッセル)の報酬、テートや大英博物館の学芸員など40人を対象にした調査記事。

 





The Tate Modern Project

View from South at dusk



top curators’ salaries typically comprise between 1% and 5% of a biennial’s total budget.
翻訳:トップキュレーターの給与は、一般的に隔年の総予算の1%〜5%含むことを示唆している。

The curators of large, high-profile events such as Documenta, the Venice Biennale and the Gwangju Biennale are, unsurprisingly, the best paid in the field. Our research suggests that curators of the Venice Biennale earn around €90,000 a year
国際的で知名度の高いイベント、ベネツィアビエンナーレや光州ビエンナーレなど のキュレーターは€120,000 から €180,000の報酬を得ている。


▲だいたい開催までの一年前にスタートする準備期間も含めて、最後まで拘束されることを考えると、別に高くはなさそう。自分のやりたい企画を実現できるかどうか、それでもやりたいかどうかにかかっている感じの額面。

 most medium-sized biennials pay the equivalent of a museum curator’s annual salary (but require between one and two years’ worth of work).
 中規模程度のビエンナーレなどでは、チーフキュレーターは10万ドルぐらい。アシスタントは1/3程度獲得できる模様。

 Salaries for entry-level curators in UK national museums range from around £23,360 ($38,320) at the Tate to £27,089 ($46,122) at the British Museum, according to figures provided by the institutions. Senior curators can expect to earn up to £60,000.
 大英博物館で£27089(46122ドル)にテートで約£23360(38320ドル)の範囲です。シニアキュレーターは£60,000までの獲得を期待することができます。

イスタンブール・ビエンナーレのキュレーター、ダン・キャメロン

they let us develop our ideas on a large scale and can provide a real boost to individual reputations,” says Dan Cameron, who organised the Istanbul Biennial in 2003.
 
 
 
 ほとんどの場合は、一般的に想定されるよりも少ない報酬ということでまとめ。欧米の話で、国ごとの物価や一般的なサラリーとの比較もしていかないといけませんが。
 
 

2014年7月6日日曜日

夏に泊まりたいアートスポット (国内編) 


 海外からの観光客もそれなりに多い、瀬戸内・直島(ベネッセ アートハウス)辺りが思い浮かびますが。

 ジェームス・タレル 光の館(新潟県・越後妻有)

 谷崎潤一郎の『陰影礼賛』へのオマージュとして作られたゲストハウスです。
 昼間の時間よりも、夜の闇の時間。もっと言うと暗闇に浮かび上がる光が浴室や天井をふちどる時間を過ごすために作られたシェルター的なもの。
 
  仮に泊まるホテル(通過する場所)なので、余分なものは一切ありません。
  隅々までデザインされた空間と光。
  それ以外はなにも必要としていないような、でもミニマルすぎず心地よさがある。
  
  茶室としても使われるという客間には天窓「アウトサイドイン」(タレル作品ではおなじみですね!)のプログラムが見られる。空の色が四角く切り取られている様子を飽きずに眺めるのも楽し。
  
  
設計を担当した石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所

Light Bath [水面下に設置された光ファイバーが設置されています。その効果により、入浴すると、水中部分の身体が白く光り、水から出た部分の身体が、影のように黒く映ります。]水面下の半身が光り、外の身体は黒く闇に沈むように光ファイバーを設置。光りと闇が身体で区切られていて、とても不思議な気持ちになる。

https://www.google.com/maps/place/%E5%85%89%E3%81%AE%E9%A4%A8/@37.188797,138.730052,2a,90y,90t/data=!3m5!1e2!3m3!1s-uDtLGfd_svM%2FUxc3P0ZbFUI%2FAAAAAAAKZLY%2FZkGMYQKQdYU!2e4!3e12!4m2!3m1!1s0x5ff5ea57727ded9b:0x2916e04eba8841b6!6m1!1e1
 
 
  http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/house_of_light

  http://www.city.tokamachi.lg.jp/kanko/00332.html


http://www.lacma.org/art/exhibition/james-turrell-retrospective

James Turrell’s first exhibition in a New York museum since 1980 focuses on the artist’s groundbreaking explorations of perception, light, color, and space, with a special focus on the role of site specificity in his practice. At its core is Aten Reign(2013), a major new project that recasts the Guggenheim rotunda as an enormous volume filled with shifting artificial and natural light. 

James Turrell: Geometrie des Lichts/ Geometry of Light


James Turrell: The Wolfsburg Project


2014年7月5日土曜日

虎ノ門ヒルズに アンダーズ東京が開業 



  森ビルによる、ヒルズシリーズ。

  都市再生モデル事業(市街地再開発事業)の一環とかで、背景から何からなかなか興味深い。
  
 
  虎ノ門から新橋を結ぶ「幻のマッカーサー道路」と呼ばれる「環状2号線」の再開発計画。
 「立体道路制度」の活用により建築物の中を環状2号線が貫通する計画で、特定建築者は、東京都建設局の委託により、地下トンネルの整備も行う。 https://www.mori.co.jp/projects/toranomonhills/
https://www.mori.co.jp/company/press/release/2014/03/20140320110000002761.html


  りったいどうろ‐せいど 〔リツタイダウロ‐〕 【立体道路制度】 
道路上下空間自由活用し、道路と建築物との一体整備を促進するための制度。道路の上下に建築物を建てることを認め、高層建築物を貫く道路の建設可能になった。平成元年(1989)創設
  

            
トラのもん。モノトーントラ柄?
「ドラえもん」の著作権を管理する藤子プロと共同で制作されたキャラクターだ。虎ノ門ヒルズの未来的なイメージを親しみやすくアピールするのが狙い。



飲食店やオフィスも色々入居していますが。
気になっているのは、
虎ノ門ヒルズにはハイアットグループのアンダーズ東京が *47F~52F(日本では初、世界で12軒目)にオープンしたことです。かなり広めの設定のようで、これは連泊でもしてみたい。
虎ノ門ヒルズの分譲マンションフロアは37F~46Fで
賃貸用の部屋の家賃は、月額55万円から292万円。




「アンダーズ東京」の総支配人、アルノー・サンテグジュペリ氏の祖父のいとこは「星の王子さま」の作者サン・テクジュぺリ。



神谷町、霞ヶ関、新橋辺りがこれから東京オリンピックの年までどんな風に開発されるのか。
虎ノ門ヒルズを中心に色々と暮らしやすく、ショッピングなどで訪問するべき場所になっていくのかを含めて全く想像出来ないけれど。
想像を超えた思い切った計画で新しい東京の顔を作っていくようだ。
そういえば、「星の王子さま」でもキツネがこんな事を言っていた。
 
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」


星の王子さま オリジナル版


http://toranomonhills.com/ja/#/Facilities/3

http://tokyo.andaz.hyatt.jp/ja/hotel/news-and-events.html

2014年7月4日金曜日

木製自転車からローラースルーGOGOまで 「子ども用自転車の歴史」展  自転車 Bycycle 

「子ども用自転車の歴史」展が7月1日から、自転車文化センター(東京都品川区)でスタート。会期は9月28日まで。夏休みが終わってからも大人がたっぷり見に行くことが出来そうです。
 
明治10年頃の子ども用自転車
初期の素っ気ないデザインの自転車から、子供用にキャラクターのイラストが入っている特徴のあるもの、「ローラースルーGOGO」や、「ヤングホリデー」といったインパクトの大きかった商品なども。ギャラリースペースには一台ごとがトピックになるような自転車、計18台が並ぶ。
  点数は絞られていて、物足りなさも感じるかもしれないが、自転車そのものの変化(デザインや安全性など)も俯瞰的に見ることが出来る。

  センターは目黒駅からほど近い自転車総合ビルにオープン。
  *住所は、品川区の上大崎で近い駅は目黒。
  自転車に関する書籍9000冊を蔵書とし、歴史的な自転車も保有。関連物としてポスターやパーツもコレクションしているそう。

  ライブラリーは一般公開されていて、自転車に関する雑誌や新刊本の閲覧が出来る。
  自転車に関する情報をシャワーのように浴びたい時は、ふらり出かけるのも楽しそう。
  同じ趣味のひとが集う、コミュニティとしての機能ももっているのかもしれない。 
   
  
  
子どもにとっての「自転車」は単なる“移動手段”ではなく、“友達”といった存在ではないでしょうか。
その時代の人気キャラクター、自転車の特徴など様々な形やデザインがあります。
お気に入りの一台は今も思い出の片隅にあるのではないでしょうか。
 今回の特別展示では様々な年代の「子ども用」自転車を展示しております。 
     http://cycle-info.bpaj.or.jp/info/2014/tokubetuten07.html